社会人0年目の初PdMだからってなんなんだ。

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2022/10/14

目次

社会人0年目PdMの生態

PdMは多種多様な業務が発生することから、一般的に業務の難しさが語られることが多いと思う。そんな声がよく聞こえる。

そのPdMに社会人0年目のタイミングで挑戦することになった私が、「ONEモール」リリースにあたってどんな難しさを体験してたか、努力をしていたかについて書いてみようと思う。

ONEモールについてはこちら👇

初めての量にお腹いっぱい?

初PdMということ。それはすなわち「初めての量」がとても多いということ。

私はnotionなどツールや会議の場を活用するということもうまくできていなくて、特に開発中盤くらいまでは多くの方に不安や心配をおかけしていたと思う。

そもそも社会人経験がほぼない中、関わるいろんな職種の仕事を理解して、チームメンバーのスタイルを把握して、自分が知るべきスクラムの知識を入れて…などは全部が初めてのことで割と苦労してたかもな、と。

しかし、それでもやれたのは「ハングリー精神」が絶えなかったから。

もちろん上長やチームメンバーの理解や支えがあったからできたことではあるものの、「もっと知りたい、できるようになりたい」という気持ちが止まらなかったからこそ、その時はそこまで苦とは思わずに貪欲に知識を得られていたと思う。

リリースまでは忙しいことが多く、毎日が目まぐるしかったけど、毎日「お腹いっぱい新しい知識を入れて今日1日を終えよう」と新鮮な気持ちで日々を送っていた。

姿勢がいい質問をすること

よく社会人は自分でまず調べることが大事、と聞く気がする。

でも聞いちゃっていい時もたくさんあるのも、また事実だと感じる。

例えば開発のことを自分で調べてみるだけでもいいかもしれないが、エンジニアの方やPMの方に「聞きたいことがあります!」と聞くことで生まれるコミュニケーションが、知識の理解度を高めるだけでなく、チームメンバーとのコミュニケーションとしても成り立っていたと思う。

もちろん、聞くタイミングや本当にそれを聞くのか?という内容の検討は必要だけれど、調べた上で理解度を高めるためにあえて質問してみることもあった。むしろもっと質問攻めにする時があっても良かったくらいかもしれない。

結果として、こういった小さな会話がPdMやプロダクトに対しての「姿勢」を示す要素にもなっていたように思う。特にオンラインでのコミュニケーションが多い現状では、かなりポイントになっている気がする。物理的な姿勢は悲しいことに悪かったが(改善中…)、PdMやプロダクトに対してはすごく姿勢が良かったはずだ。

本当にお腹が空いちゃうような決断の時

PdMの仕事は決めることが多い。そもそも決めないと動かないことが多い。

「ここは谷垣さんの決めで」「〜〜は決めていただいて…」みたいなフレーズをとてもよく覚えている。

普段の生活で優柔不断なことも多い私は、決めることに対して最初はすごくエネルギーを使っていた。開発後半になってもカテゴリの分け方で「ゔーーーん」と悩んでいたり…。重要な決断がある日ほどエネルギーを使って、ご飯やおやつをたくさん食べていたと思う。本当にお腹が空いていた。

ただ、その決断こそがすごく重要な仕事。

チームが迷わないように、理想のプロダクトのためにいつ何時も「決める」ということに意識していた。

仁 - 思いやりの心 -

PdMとして本格的に動いていくにつれて、とにかく感謝と思いやりの心が自分の9割くらいを占めるようになっていった。元々思いやりがなかったわけではないけれど、そこに気持ち・意識が向くようになると、周囲がスルスルと円滑に動くようになった。

例えば、エンジニアやデザイナーからの質問などに対するレスもどんどん早くなった。決断に関しても、決して適当などではなく、早く決断して決めを作ることが着実にできるようになっていっている。

また、チームメンバーが分かりやすいようにnotion作ろう、コミュニケーション取りやすいように話かけてみよう、会議体を少し見直してみよう…など、いろんなタスクに対して、周囲のことを考えて動けることがぐんと増えた。

この思いやりから動いていくスタイルは「谷垣さんと一緒にプロダクト作ってみたい」と言われるようなPdMへの一歩になっていると思う。これからも絶対忘れない。

イメージに0年目とかは関係ない

いつだって、誰だって、素敵な世界を思い描ける

特にWEDのPdMには「Story Owner」という名前があって、プロダクトを通してどういうストーリーを作っていきたいのか、世界観を実現したいのか、理想は何かを考えることが多い。

一定数考えるべき決まった要素はあるものの、世界は誰がどんな経験年数でもイメージしていいものだと思う。いつだって誰だってイメージすることならできる。そしてそれを形にしていくために、先ほどまで話していたような仕事や努力がある。

実際、私はPdMが初めての状態だったが、みんなが「いいね」と言ってくれるような「ONEモール」をリリースすることができたし、それ以降でも私が理想を話すと、それに対して追加意見なども加わって、もっともっといいプロダクトに向けての話し合いができている。

初めてだから、経験がないから、成果がないからと萎縮せずにのびのびワクワクするイメージをしていくことで、PdMとしてもどんどん成長できている自分がいるように感じる。

初PdMをすることへの考察

読んでいただけると分かるように、初めてPdMをする時期は難しいことも多く、悩んだり迷ったり立ち止まりそうになることもある。

しかし、周囲の人が助けてくれたり、そうやって助けてくれるような環境を作っていくこともまた力なのだと思う。

「ハングリー精神」「姿勢」「決断力」「思いやり」「イメージ」

どの仕事にも通ずることではあるけれど、私はこの4つへの意識が最初の一歩にはすごく大事だなと改めて感じた。これらを日々のアドバイスやフィードバックを通して示してくれた上長には特に感謝でいっぱいだ。

悩んでいる人はみんなこの5つを唱えてから寝てほしい。それくらいに大事だと思う。

それでも悩んでいる人がいたら、僅かでも力になれる可能性があるなら、声をかけてほしいなぁと思ったりもする。書ききれないエピソードをお伝えして、あなたのパワーになれるかも。

だからなんなんだマインドのすゝめ

世の中、年齢や年数といった経験値を測る物差しがどうしても目立つ。

年齢や0年目の経験値の浅さではこのレベルまでしかできなくて「あたりまえ」みたいな。

その物差しに窮屈になって、やりたいことがうまくできない、傷ついた、凹んだ。みんなたくさんあると思う。

ただ、未熟でもできることはたくさんあって、支えてくれる人を増やすこともできて、努力や工夫でいくらでも想像していなかった世界を作る「あたりまえを超える」瞬間ができると思う。

少なくとも私は今も前向きに面白いプロダクトを作って、みんなであたりまえを超えていってる。

社会人0年目の初PdMだからってなんなんだ。

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Mione Tanigaki

2000年生まれ

Story Owner。ONEモールのPdMを担当。